[peavey,アンプ]DeltaBluesのつまみの位置

[peavey,アンプ]DeltaBluesのつまみの位置

PEAVEY Japanスタッフです!

第4回目のコラムです。

本日のテーマはこちら↓↓

「DeltaBluesのつまみの位置」

です!

はい、ちょっとマニアックな部分です。笑

PEAVEY DeltaBlues115 Delta Blues210

ツイードが目を惹くこちらのアンプですが、PEAVEY Japanアーティスト含め、多くのユーザーから好評を得ています。

このアンプにまつわるちょっとマニアックな?お話を今日はしたいと思います。

昨年、PEAVEY本社にて創設者Hartley Peaveyにお会いし、日本でDeltaBluesがとても良い評価をプレイヤーから受けている旨を伝えたところ、
DeltaBluesは私のキャリアにおいて、最高傑作とも言えるアンプなんだ」と嬉しそうに語ってくれました。

PEAVEY社で聞いた話によると、DeltaBluesを使用したアーティストとして、EricClapton(90年代のBluesツアーにて)、PRINCEDarrel HighamSteve Earleなどが一例として挙げられ、
このアンプのサウンドが世界中のギタリストを魅了してきたことが分かります。

また、Hartleyと話をした時に僕がずっと聞きたいと思っていた疑問を投げかけました。

それは、「なぜDeltaBluesのつまみはアンプの正面についていないのか?」というものでした。

通常アンプのつまみは、プレイヤーが演奏中にも音の微調整が出来るよう、フロントパネルにあることが多いのですが、(他ブランドのアンプでも時々ありますが)DletaBluesの場合、アンプを正面から見た時に奥の方にノブがあります。

PEAVEY Classic20MH Delta Blues115

これは何故なのか聞くと、Hartleyはとても丁寧に説明してくれました。

Hartley曰く、今のようにPA機器が発達していない時代において、大人数編成のバンド(ビッグバンドなど)が演奏する際、ひとつひとつの楽器にマイクを立てて、バランスをとり、大音量で鳴らすことは技術的にも難しく、結果、アンプなどはマイクを通さず、生音で聴かせることが多かったようです。

その際、ギタリストはアンプのスピーカー正面で弾いてしまうと、音が自分に当たってしまい、遠くへ音が飛ばなくなってしまいます。
そのため、当時ギタリストはアンプの後ろで演奏することが多く、その際に自身の音がモニタリングしやすいようにするために、アンプ背面はオープンバック構造となり、また演奏中につまみにアクセスしやすくするするために、フロントパネルではなく、背面の方にレイアウトされているそうです。

PEAVEY DeltaBlues115 Back

勿論、現代においてはPA環境もどんどん整っているので、フロントパネルにつけても良いとは思うのですが、DeltaBluesが発売開始となった頃から、大きな変更が加えられず現在まで
Peaveyのロングセラーアンプとして世界中で販売され続けているのは、既に当時から「完成されたアンプ」として誕生していたことを示しているとも言えるのかもしれません。
※過去に搭載されているスピーカーの種類が変更されたことはあったそうです。

現在DeltaBluesは10”のスピーカーが2発搭載されているDeltaBlues210と15”のスピーカー1発のDeltaBlues115の2機種があります。
115は口径が大きなスピーカーが搭載されているので、コンボアンプの悩みとして時々言われる、大音量でドライブサウンドを弾いた時の低音にかかるコンプレッション感がないので、よりストレートなサウンドを得ることができます。

是非、Hartley自身の最高傑作とも言われ、アメリカ南部から生まれたブルースを支え続けているこのアンプのサウンドを体感してみてください!!

あ、もしPA環境が整っていないところで演奏する場合は、その時は迷わず「アンプの後ろ」に立って演奏してみてください。笑

それではまた次回!!

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