PEAVEY Japanスタッフです!
さて、突如始まったスタッフコラムですが、第2回目のテーマは「海外仕様と日本国内仕様って何が違うの?」です!
こちらもよくお問い合わせをいただくトピックです。
PEAVEYJapanのYouTubeチャンネルではよく触れていることではあるのですが、改めてここにフォーカスしてみたいと思います。
まず日本と海外(今回はアメリカ)では電圧が違います。
「電圧って何?」ってなりますよね。
簡単に言うと、↓↓から出てくる電気ののことです。
日本は100V、アメリカは120Vです。
※多少の誤差はあります。
レコーディングスタジオではよく↓↓のような電源があります。
右が日本仕様、左の赤い電源が120Vの電源になります。
日本仕様のアンプには100Vのトランス(アンプにおいて要となるパーツ)が、アメリカ仕様には120V対応のトランスが搭載されているので、それぞれに適正な電気を供給することにより、 アンプ本来の性能(サウンド)が発揮できるように設計されています。
では、100Vのトランスを搭載したアンプに120Vを供給するとどうなるか。
過剰な電圧供給に伴い、壊れます。笑
僕の知り合いも買ったばっかりのアンプをレコーディングスタジオに持って行ったのですが、電源の差込口を間違えて、ギター録りをさぁ始めるぞ!!と言う時に壊れて音が出なくなったという話を聞きました。
では、120Vのトランスを搭載したアンプに100Vを供給した場合はどうなるか。
音は出ます。
はい、ここが重要です。
音「は」出ます。
「音が出ますか?」
Yes or Noで問われれば、答えはYesです。
が!しかし、その出ている音が今回注目すべき点です。
先に述べた通り、日本電圧は100Vなので、アメリカ仕様と比べると6分の5です。
つまり120Vでアンプにとって適正な電圧となるところを、100Vしか供給できないので、約16.6%の電圧不足が生じます。
この差が音量と音質に現れます。
これがを実証しているのが、PEAVEYのミニヘッドシリーズに搭載されているT.S.I.という2つのLEDです。
このLEDは、ミニヘッドに搭載されているパワー管をモニタリングする機能があり、正常時には青く点灯しますが、120V搭載のアンプを100Vで駆動した場合、電圧不足により、このランプが正常に点灯しません。
つまり、「このアンプにとって適切な状態ではない」と検知しているのです。
世間では、「直輸入品/並行輸入品」として安価に売られているアンプがありますが、これらには全て海外仕様のトランスが搭載されています。
また、これらのアンプは、音質に差が出るだけでなく、故障した際のメーカー正規保証が受けられないので、お気をつけください。
PEAVEYに限らず、アンプを購入する際には店員さんに(ネット購入の際はメールでの問い合わせで)、「このアンプは正規輸入品ですか?」と尋ねるのが確実です。
正規のルート(国内の正規代理店)を通って日本に入ってきたものであれば、100Vのトランスが搭載されています。
もし店員さんに聞くのが恥ずかしかったら、背面にある電源を差し込む部分の表記を確認してください。
「100V」と書かれていれば、日本の国内仕様です。
PEAVEYのアンプをベストな状態で皆さんに使用していただきたいと思っているので、今回はこのテーマで書いてみました。
この情報が皆さんのお役に立てれば幸いです。
それではまた!!
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