JUMBO SHRIMP

このアンプは、アメリカ合衆国カリフォルニア州チノで手作りされました。JUMBO SHRIMP は、5 系統のRCA アンバランスのライン入力と2 系統のRCA アンバランス出力（個別に回路を持たない並列出力）を備える、シングルエンド・ステレオラインレベルコントロールプリアンプです。入力される音声信号は入力セレクターで選択された後、ボリュームを介さずに初段チューブの入力段（コントロー ルグリッド）に直接入力されます。入力段で約4 倍[11.8 dB] に増幅された信号は、続いてホワイトフォロアステージ（5670トライオードを使用）に入った後に、安定性、長寿命、使いやすさで知られる高品質のALPS ステレオボリュームに導かれます。

一般的なアンプでは入力される音声信号は最初にボリュームに導かれ、減衰してから増幅が開始されますが、JUMBO SHRIMP は信号は増幅されてからボリュームに導かれるため、ボリュームでの音質ロスが非常に小さくなっています。ボリュームを通過した信号は、同じくオーディオ用として高性能を誇るセンターディテントALPS ステレオバランスポテンショメーターに導かれ、左右の音量バランスの調整を可能としています。 JUMBO SHRIMP の出力回路は、低い出力インピーダンス、シンプルで広帯域幅、高いドライバビリティー、少ないフィードバック（負帰還）による良好な過負荷特性を持つ、MANLEY がスタジオ用機器で長年培ってきたオリジナル回路が使われています。この優秀な回路の搭載により、JUMBO SHRIMP は接続するアンプを選ばず良好な音質を実現します。

出力段の出力抵抗には、こだわりの高音質パーツを使います。すべての信号経路には、安価な電解コンデンサーを使用せず、RealCap 社とMulti Cap 社製の高品質のポリプロピレン誘電体フィルムと金属箔コンデンサーを採用しています。しかし、JUMBO SHRIMP の最も重要な技術は、シンプルな非反転信号経路を採用することです。JUMBO SHRIMP が採用するアンバランス回路は、入力信号を最もシンプルかつ直接的にパワーアンプの適切な駆動に適したレベルまで上げるように設計されています。真空管を慎重に選んで設計されたこの回路は、可能な限り最も直接的な、色のない、静かで広帯域の信号経路を提供することを目的に3つのアクティブステージのみで構成されます。入力された信号は、その本来の特性がプリアンプによって損なわれず、ピュア な音質のままで出力されます。JUMBO SHRIMP にはサウンドを着色する追加の回路やトランス、またはIC が必要になるバランス回路は搭載されていません。

JUMBO SHRIMP には、無線信号で音量を調節できるワイヤレスリモコンが附属します。赤外線を使うリモコンと違い、このリモコンはアンプとの間にドア、壁、キャビネットなどの障害物があっても機能します。（※電波法の許諾を得ていないため、附属のワイヤレスリモコンは日本国内ではご使用になれません。）

※株式会社逸品館は、カリフォルニア州CHINO（チノ）にある自社工場で放送局用真空管マイクアンプやコンソールを作ってきた、歴史ある真空管専門メーカー「MANLEY（マンレイ）」の日本国内正規輸入代理店です。