KLOS Guitar History
2014年冬のとある日、創設者のAdam Klosowiakは、当時住んでいた大学寮のベッドルームの窓を閉めるのを忘れたまま寮を出て冬休みを過ごしてしまいました。
そして冬休みが終わり、学校が始まる前に部屋に戻ったAdamは、部屋に置いてあったトラベルギターのブリッジからトップ板の端までヒビが入っていることに気がつきました。
原因は寒い気温と極度に乾燥した冬の空気です。そしてそのギターの音が元に戻ることはありませんでした。
Adamの弟であるIanは、その話を聞いた時、解決策を思いついたのでした。
当時Ianはギターを弾くことだけでなく、様々な素材を組み合わせて、新しい材料を作り出す豊富な経験も兼ね備えていました。
Ianは大学の授業の一環として革新的な材料の開発に取り組むとともに、Adamが直面したギターの耐久性の問題を解決するべく、ギターの製作に取り掛かる時に注目したのが、カーボンファイバーでした。
そしてこの時に作成したギターが後にKLOS Guitarの最初の1本となります。
初めて作ったKLOS Guitarは、一般的なギターと比べてるとまだまだ粗い仕上がりでしたが、幾度に渡る試行錯誤の末、今の形に辿り着きました。
そして最終的に完成したギターは、従来のギターのように環境によってコンディションが左右されることのない耐久性を誇り、カーボンファイバーとは思えないほど芳醇なサウンドを奏で、家やスタジオで弾くことだけにとどまらず、旅をしながらギターを弾く楽しむことを可能にした、革新的なものに仕上がりました。
KLOS Guitarは少数で始まったチームですが、この革新的なプロジェクトは大手クラウドファンディングにて多くの賛同を獲得し、今この瞬間も著しい成長を遂げています。
KLOS Guitarの飽くなき探究心と製品開発に対するプライド
KLOS Guitarが楽器をデザイン、そして製作するにあたり、常に心掛けていることがあります。
それは素晴らしい音を奏でる最高の楽器を、頻繁なメンテナンスを必要とせず、尚且つ手ごろな価格でエンドユーザーの皆様にお届けすることです。
そして、耐久性のみを追求するわけではなく、どうすれば楽器としてより魅力的なサウンドになるのかということを日々追求しています。
KLOS Guitarでは、いくつかのギターのコンポーネントやパーツに関して、各分野のエキスパートにアウトソーシングしています。
それはアメリカ国内のみならず、アジアや南米にまで及びます。
こうすることによって、本社のあるファクトリーではその大半を今後の製品開発や、さらなる音質改善を行うための開発スペースとして最大限活用できているのです。
また、KLOS Guitarのギタービルダーや品質管理者は皆、楽器の演奏者でもあり、プレイヤビリティを常に念頭に置き、1本1本丹精に作り上げています。
KLOS Guitarは、雄大なロッキーマウンテンがそびえ立つアメリカ ユタ州で、高品質の楽器を製造していることに誇りを持ち、今日も探求心と創造性に溢れた楽器の開発に取り組んでいます。